あけましておめでとうございます。
今年の干支(かんし)、乙巳(きのとみ)について書いていきます。
まず干の乙は「きのと」と読みます。
草花に象徴されます。
2024年の「甲」から始まる全10干の2番目の干です。
地支の巳は、「み」と読み、動物はヘビがあてがわれています。
「巳」は大体5月ごろ、初夏を表す地支で、中に持つ五行はメインが「火」。サブで金と土の要素も持ちます。
乙巳という干支を表すキーワードをあげると
- 草花
- 2番目
- 初夏
- 火(土・金)
ということになります。
ここからイメージを広げていくと、すごく「広がり」を感じませんか?
初夏の太陽をサンサンに浴びで、草刈りが追いつかないほどに成長していく様子。しかも、「草花」なので、背丈が伸びるばかりでなく、地面という地面を覆いつくす勢いで平面にも広がるイメージが湧いてきます。
2024年が「甲」の樹木で始まりを表し、背丈を伸ばしたものの枝葉が広がっていくような感じもあり、非常に勢いがあります。
ただ、乙巳には、草花として成長するには絶対に欲しいものが足りていないのです。
そう、水です。
今年、枯れることなく勢いよく広げていくには、お水の要素が必須です。
お水は五常の「智」に対応する五行。
初夏の草花のように自由に、若々しく成長する過程で、「人や物事を正しく判断する力」が必要になってきます。
そしてその「正しさ」は、草花が皆同じ場所を好まず各々生き残り戦略をかけて日なたを好むものもいれば日陰を好むものもいるのと同じく、誰かに決められるものではありません。
「自分にとって何が正しいのか」
各々が各々の正しさを自分の肌感覚と頭脳で判断し、決してそれを他人に押し付けず「それもいいじゃん」と言えるような雰囲気が、乙巳の年を生きていくコツなのではないかな、と私は思います。
さらにその次の2026年を見ていくと、「丙午」というあっちあちでカラッカラな干支が巡るわけです。
2026年に干上がらないためにも、今年「あーめっちゃ広がった!楽しかった!」で終わらせるのではなく、今年の経験から身に着けた「智」を水筒にストックしておきましょうね。
ちょっと踏み込んで「乙巳」を通変星と十二運星でみると
- 傷官・・・繊細な表現 反抗期 頭脳のキレ 美意識
- 正財・・・現実主義 誠実 蓄財 心遣い
- 正官・・・真面目 高貴 プライド 大人
- 沐浴・・・若い感性 芸術センス 自由 放浪
といったキーワードが並びます。
ステージは【沐浴】なので、基本的には自由奔放な伸び盛りの少年少女の勢いがありつつ、心の隅っこでは「そろそろ大人にならなきゃな」という葛藤もある、そんなセンチメンタルさもありますね。
なんとなく、私は「乙巳」という干支をみると【星の王子様】に出てくるバラをイメージします。