8月7日~【壬申】
夏休み中、更新をさぼっていたのでちょっと振り返らせてください。
8月7日からの1か月は【壬申(みずのえさる)】でした。
壬申の乱で目にしたことがある人も多いであろう【壬申】。
【申】という十二支がついてます。十二支についてはおいおい記事にしていきますが、8月は申月。現実はまだまだ真夏、といった感じですが、暦の上では立秋で秋の始まりの月です。
申の中にも陰陽×五行は存在しています。つまり干を含んでいます。これを【蔵干(ぞうかん)】と呼びます。(対して壬は天干(てんかん)という)
申の中にある蔵干は 壬みずのえ・庚かのえ
つまり 水と金 の五行を持つ地支です。
ただ、メインは庚の金の五行で、水が湧き出る岩場、というイメージです。
申のイメージ
【壬申】はじゃんじゃん湧き出る湧水が大きな水のうねりを作りだしているような干支です。
また、【壬】は海は海でも、【申】が秋の始まりを表す地支なので、【初秋の海】という風にもイメージできます。
真夏の海から人の影も熱も少し引いた感じの、涼やかな印象のある海の景色。
「湧水」「初秋の海」からさらに連想を広げていきます。
まず大前提として【壬申】は水がとっても強い干支なんですよね。水という五行は、五徳の「智」に相当するように、知恵の水がゆうゆうと湧き出している様子だったり、申の庚から壬が陰陽の摩擦なく生み出されているところを見ると、腹の底からの知的欲求だったりポンポンと湧き出すひらめきだったりアイデアだったり、大海に漕ぎ出す冒険心のようなものも感じます。非常に頭の切れるクレバーさのある干支です。
続いて9月7日~は【癸酉】
癸は 陰×水の五行 の干です。
水は水でも雨や霧、水たまりなど、壬に比べると勢いの弱いお水に象徴されます。全10干の中でも最弱といわれるか弱い干で、周りからの影響を受けやすい干といえます。
【酉】は秋真っ盛りの地支。暦では「白露」の頃です。
【酉】の蔵干は庚かのえ・辛かのとです。
カッチカチの純粋な「金」の五行でゴツゴツの鉄鉱石、鉱物のようなイメージです。
【酉】のイメージ
【癸酉】も【壬申】と同じく持つ五行は「水と金」ですが、壬申のゆうゆうと湧くお水という印象に対して【癸酉】の方が冷えた金属からじんわりと露が発生するお水の印象。
天干が同じお水の五行なので「智」というキーワードは変わらずですが、【癸酉】の方が「じっくり」「じんわり」知性がにじみ出る様子がイメージできます。
そして地支がカッチカチの金の五行なので、一見癸の柔らかい雰囲気を纏っていてても、その実非常に合理的で何事もきっぱりと割り切るような鋭さも持ちます。
「秋の雨」という象徴からも、冷たさや、長雨で室内にこもって読書にふけるイメージが湧くことから、冷静さや深い知性を感じる干支でもあります。